離島プログラマの雑記

島根県の離島、隠岐・西ノ島に移住して子育て中のフリープログラマです。

離島暮らし雑感

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とある事情により、7年ほど勤めていた会社を退職し、島根県の離島・西ノ島に移住しました。 これからしばらくはフリーランスとしてアプリ開発などをやっていきます。

移住してから一週間ほど経過しましたが、引越し後の整理や仕事場の構築に時間がかかっており、まだあまり島らしいことはしていません...

自分は生まれてこのかた、関東圏でしか暮らしたことがありませんでしたが、離島暮らしについて一週間で分かったことなどを書き出してみます。

西ノ島について

西ノ島は、島根県の松江から北に60kmほどに位置する、隠岐諸島に属する島です(噴火で絶賛成長中の西之島と間違えられますが、あれは小笠原諸島無人島なので東京都です)。

隠岐諸島はさらに島前(どうぜん)、島後(どうご)という地域に大別されます。島前は西ノ島(西ノ島町)、中ノ島(海士町)、知夫里島(知夫村)の3島で構成され、島後は隠岐の島(隠岐の島町)1島のみです。

西ノ島の人口は3,000人ほどですが、半数くらいが65歳以上でけっこう高齢化がすすんでいます。一方でIターンやUターンの移住政策によって若い人も増えつつはあるようです。

主な産業は漁業と畜産で、それぞれイカ漁と牛馬の放牧(繁殖経営)が中心のようです。島のPRキャラクターは特産品のイカにちなんで「活イカ活っちゃん」がいて、ツイッターアカウント(活イカかっちゃん (@katsuikakacchan) | Twitter)もありますが、ツイート数が3つしかなかったりであまりやる気が見られません。そもそも名前に地名入ってないけどいいの?とかのつっこみは置いておくとして、キャラクターはかわいいと思います。Tシャツ欲しい。

交通

西ノ島までは、松江の七類港または鳥取県の境港からフェリーで3時間くらいかかります。高速船を使うと1〜2時間くらい(季節により航路が変わる)で着きますが、料金はフェリーの倍です。 また、島前の各島間もフェリーや内航船で結ばれています。おとなりの海士町までは数分です。奥さんはフェリー通勤してます。

島内はアップダウンが多く、移動は車必須なかんじです。軽自動車を買いました。

住宅事情

民間のアパートなどが無いため、公営住宅か空き家になりますが空きがない場合もあります。家賃は関東都市部の1/5〜1/10くらいとかなりリーズナブル。 プログラマにとっては生命線となるインターネッツは、ちゃんと光ファイバーが来ております。

引っ越しはフェリー経由したりがあるので、2tロング車1台分で50万ほどかかりました。驚きびっくりプライスですが、最初の見積もりでは4tで90万と言われておりました。が、さすがにツラいので、家具類を全部バラしたり大物を廃棄したりで2tロングになんとか収めました。おかげで組み立てにかなり時間がかかっています。

お買い物

島内にはコンビニなどチェーン店ぽいものはありません。食料品はスーパーが1件とコンビニ的ポジションの個人商店があります。物価はモノによりますが、乾物系は本土とほとんど変わらず、ナマモノ系は1〜5割増しくらい。お肉は冷凍しかなくてちょい高めです。あと、魚介類は豊富かとおもいきや、島でとれたものは流通しておらず(本土で売ったほうが高く売れるとか)、わりと高めです。個人商店では日用品もかなり品揃え豊富なので、買い物に困ることはまずないです。しかし、服屋はないので通販や本土で買ってくるそうな。

送料

離島で気になるのが通販などの送料ですが、ぶっちゃけ高いです。ソファを買おうとしたら1万ウン千円の送料がかかりますし、小物でもすぐに数千円になります。が、Amazon Prime を使うと離島でも送料無料になることが分かりました。送料無料なのが Amazon Prime 対応の商品に限定されることと、年会費4000円くらいかかりますが、あっという間に元がとれます。ちなみに Amazon の回し者ではありませんです。

娯楽

娯楽施設的なものはスナック的なもの以外はほとんどないですが、自然豊かというか自然まみれなので、釣りしたり山に登ったり、海でクシクラゲを眺めたりで十分楽しいです。

観光

西ノ島はスケールの大きい国賀海岸など見どころが多いです。これはまた後日。