竹でディジュリドゥ作り
おとなりの島、中ノ島(海士町)で繁殖しすぎた竹を刈る会、鎮竹林(ちんちくりん)に初めて参加してきました。鎮竹林では竹チップとしての活用がメインみたいですが、参加する前から竹で楽器つくったら楽しそうだなと思ってたので、刈った竹をもらってきて、さっそくディジュリドゥを作ってみました。
ディジュリドゥはオーストラリアの先住民アボリジニーの伝統的な管楽器で、指穴等はなく音階は固定されていますが、ぶおぉぉぉという迫力のある音がでます。
本来はユーカリの木をシロアリが食べて中が空洞になったもので作るそうですが、竹や塩ビ管などでも結構それっぽく作れるようです。 作り方は以下のサイトなどを参考にしました。 http://www.guaduabamboo.com/working-with-bamboo/bamboo-didgeridoowww.guaduabamboo.com
竹製ディジュリドゥの作り方
http://www5d.biglobe.ne.jp/~asiakaze/diju/bamboo.html
材料と工具
- 竹(120〜150cmくらい)
- ビーズワックス(蜜蝋)
- 竹用のこぎり(木工用よりも目が細かい)
- メジャー
- カセットコンロ
- 長い金属の棒(竹の半分以上の長さがあると良い)
- ハンマー
- 汚れても良い布
作り方
竹の切り出し
適当な竹を見繕って切り出します。吹き口の内径は3cmくらい、そこから先端に向かって広がっているものを使います。吹き口は節のところに合わせると具合が良いらしいですが、あとで調整したりするので節よりちょっと長めに切り出しておきます。
節抜き
長い金属の棒(鉄筋など)を竹の内部に突き刺して、ハンマーで棒の先端を叩き、内部の節を落とします。吹き口から二番目の節は適度に残しておくと、吹いた時に抵抗感がつくので吹きやすいそうです。片側からすべての節に届く棒はあまりないので、両側から攻めます。
油抜き
竹の水分を飛ばすため、カセットコンロなどで竹をくるくる回しながら炙ります。炙っていると水分がにじみ出てくるので、汚れても良い布で時々拭き取ります。ちょっと焦げるくらいまで炙って、全体が茶色っぽくなったら完了です。炙っている最中は竹の先端から熱い汁が出てくるので注意が必要です。
Before
After
カット
吹き口側を節に合わせてカットします。また、吹き口にする節からメジャーで測り、適当な長さ(今回は120cmにしました)にカットします。長さにより音程が変わるので、実際に吹いてみて長さを決めます。
切り口がちょっとバリバリしちゃってますが、本当はマスキングテープなどを巻いておくと良いようです。
また、外側の節はかんなを使って落としておきます。
マウスピース
吹き口の大きさ調節と防水のため、肌にやさしいビーズワックスで吹き口を成形します。ディジュリドゥ用にシート状になっている製品などもありますが、単価が安かったので今回はペレット状のものを使いました。
ボールにちょっと熱めのお湯を入れ、ビーズワックスのペレットを適量放り込んで20秒ほど待ちます。ペレットが柔らかくなってきたら、ペレットを拾い集めてドーナツ状に成形します。
これを冷めない内に吹き口に乗せて、吹きやすい大きさの穴(2.5cm〜3cmくらい)に成形して完成です。
仕上げ
今回はここまでしかやってませんが、ちゃんと良い感じの音が出るようになりました。 あとは、アクリル絵の具で色を塗ったり、内部の防水加工をしたりすると尚良し、という感じでしょうか。まあ、焼き目がなかなか良い感じについたのでこのままでもいいかなぁ。
演奏方法
循環呼吸という呼吸法で鼻から息を吸いつつ、口から息を吐きつづけることで、息継ぎの切れ目なく音を鳴らし続けることができます。 コップとストローで練習するのが定番みたいです。 piperscaffe.org
奏法もいろいろあるようなので練習してみようと思います。 timbernote.cloud-line.com