離島プログラマの雑記

島根県の離島、隠岐・西ノ島に移住して子育て中のフリープログラマです。

ダヴィンチ Color mini の色味調整とインク節約方法

前回に続き、フルカラー3Dプリンタダヴィンチ Color mini」についての記事です。

色味調整

モデルの色付けは ZBrushCore でしているのですが、少しはっきりめの色に変更したところ、出力がかなりサイケデリックな感じになってしまいました(笑)。紙のプリンタでも同じですが、画面上で見える色の通りにバッチリとはなかなかいかないようです。

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モデル(左)とプリントしたもの(右)

狙った色に近づけるための方法を考えた結果、出力見本を作ってみることにしました。 雑ですがこんな感じになりました。

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画面上の表示(左)とプリントしたもの(右)

全体的に、

  • モデリング時より彩度が高い色で出力される
  • 積層で色が重なることで濃い目の色に見える

という訳で結論としては、

  • 出したい色より少し暗めの色を選ぶ
  • 出したい色より薄めの色を選ぶ(特に同色の層が重なっていく部分)

を気をつけると良さそうです。

インク節約方法

さて、次にインクが高いという問題ですが、どうやらインクの消費量は印刷面積よりも出力するオブジェクトの高さ(層数)に比例するようです。一層プリントする毎にインクのヘッダをクリーニング?するフェーズがあるので、そこでインクを消費していると思われます。

試しに同じオブジェクトを複数並べて、インクの推定使用量を比較してみました。単純に考えると着色の総面積はオブジェクト数に比例するはずです。

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1つだけプリントした場合(左)と複数並べた場合(右)

インクの推定使用量を比較すると以下のようになり、9つ並べた場合でも単純に印刷面積に比例せず、推定使用量は2倍強となっています。

オブジェクト数 C M Y
1 9.70% 9.18% 9.20%
9 26.63% 21.90% 22.10%

ということで、同じものを量産する場合などはなるべくまとめてプリントするとインクの使用量を抑えられるようです。