離島プログラマの雑記

島根県の離島、隠岐・西ノ島に移住して子育て中のフリープログラマです。

プログラミング教室近況

今年2月に開講した「にしのしまデジタルラボ」プログラミング教室は早9ヶ月となり、口コミでメンバーも増え現在は6名が在籍しています。11月初めには地域の文化展にて生徒作品の展示も行うことができました。

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文化展展示の様子

開講からこれまでは、ミッションカードとオリジナルゲーム制作を中心に授業を進めてきましたが、どうしてもタイピングの遅さがネックになってきたので、今月はタイピング強化月間としてScratchで作ったタイピングゲームでタイムを競い合ったりしています。

競争要素を持ち込むと小学生たちの場外マウンティング合戦(足は俺のほうが速いとか、成績は俺のほうが良いとかw)が始まって少しサツバツとするのがデメリット(?)ですが、かなりモチベーションは高まるようです。競い合った結果、授業時間の90分だけでひらがな入力スピードが3倍くらいになるなど、タイピングのような単純なスキルアップには効果があるようです。

ところで、授業で使っているタイピングゲームのような教材は、生徒がやっていることの延長線上に見えるようになるべく Scratch で作っています。今回のタイピングゲームは1時間程度で完成しましたが、マルチプラットフォーム対応(開発機はMac、生徒PCはLinuxWindows)でこの程度のアプリケーションを同じくらいの学習コスト、制作時間でできる環境って他に案外無いのでは?

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授業で使っているタイピングゲーム

プロジェクトを公開しているので、以下のリンクからタイピングゲームを遊べます。 https://scratch.mit.edu/projects/188842854/scratch.mit.edu

昨今のプログラミング教育において、「教育用言語」と目される Scratch 後をどう他につなげるかという至上命題みたいなものがありますが、Scratch のポテンシャルを十分に引き出すことができれば、(現状では制約が多いものの)かなり有用なツールになり得るという感触があります。JavaScript ベースの Scratch 3.0 がリリースされれば、自由度は高まっていくと思われるので今後どうなるか楽しみです。