サックスのメンテナンス用リークライトを自作してみる
離島という環境ゆえ、近くに楽器屋さんがありません。 楽器のメンテナンスのたびにフェリーで3時間かけて本土まで行くのも大変なので、簡単なメンテナンスは自分でできるようにしようと思いたちました。
調べた限り、分解&組み立てレベルのサックスメンテナンスに関する日本語の文献はこの本がベスト(というかこれしかない)のようです。
さっそく買って読んでみましたが、日常のメンテナンスからタンポの交換まで、全ページカラー写真でとても丁寧に書かれていて良書でした。さすがに自力でタンポ交換は無理そうでしたが...。 本書では息漏れチェックの手段として2つ紹介されており、1つは薄い紙で作った隙間ゲージをタンポに挟んで引っ張るというものと、もう1つはリークライトをボアに挿入して光が漏れる場所をチェックするというものです。
後者のリークライトは、http://www.jlsmithco.com/leak-lightsのようなところで買えるのですが、大体$100以上とお高めなので、LEDテープで自作することにしました。作り方は、奥津サックスマウスピース製作さんのブログで紹介されている通りです。
用意するもの
LEDテープライト [asin:B00B7YMLGO:detail] 非防水だと更に安いものも売っているんですが、一応防水タイプのものにしてみました。DCコネクター 変換プラグもついています。購入時は680円でした。
ACアダプタ [asin:B009Y6EYAS:detail] LEDテープライトに合わせて12Vのものを用意します。購入時は968円でした。
熱収縮チューブ [asin:B01GNKUG7M:detail] 今回はうちにあった有色の熱収縮チューブ(6mm)で根本だけ固定しましたが、奥津さんのように全体を覆うのであればこのクリアタイプが良さそうです。
作り方
まずはLEDテープを切り出します。
出来上がりの長さは市販品と同じ21インチ(約53cm)にします。半分で折り返してくっつけるので、倍の長さを切り出します。今回使用したLEDテープは5cm間隔で切断可能になっているので、105cmとしました。
切断可能な部分は丸い端子が4つ並んでいるところの真ん中の線です。 切断したら、裏面の両面テープを剥がして真ん中で折って貼り合わせます。
今回はクリアタイプの熱収縮チューブがなかったので、根本だけ短いチューブで固定することにしました。チューブをLEDテープの根本にかぶせてライターやヒートガン、はんだごてなどで熱を加えて収縮させます。
最後に、DCコネクター変換プラグにドライバーで赤線と黒線を接続します。LEDは極性があるので注意が必要です。赤線は+、黒線は−につながないとLEDが壊れます(たぶん)。
これで完成です。ACアダプタを接続していざ点灯! ちゃんと尽きました。カメラのホワイトバランスで暗めに写ってますが、肉眼で見ると結構明るいです。
サックスに入れてみるとこんな感じになります。
総工費としては2000円以下で自作できました。めでたしめでたし。